« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »

2009年5月

2009年5月31日 (日曜日)

The Spinning Top / Graham Coxon

Thespringtop レーベル移籍後初となる約3年ぶりの7thソロアルバム。これまでと同じくStephen Streetプロデュースながら、ここ2作のギターが暴れ回ったポップ路線とは一転、アコースティック楽器が中心の構成で、人の誕生から死までを描いたコンセプトアルバム。

エレクトリックギターによる曲よりも繊細なタッチの曲が多い一方で、アコースティック系の楽器が持つ感情の変化を空気の揺れにダイレクトに封印する部分が随所に感じられるのは見事で、冷静沈着なメロディやアレンジの内にダイナミズムが秘められています。

ただ、メランコリックなフォークソングっぽい曲やノスタルジックなカントリーベースの曲以外にも、ブルージー&オルタナティブっぽい曲を挟んだりして変化を付けているものの、アルバムを通して集中力を維持させるだけのメリハリはなし。これはコンセプトアルバムという形態を考えると仕方がないところか。

それでも、作品毎にソングライター、ギタリスト、マルチインストゥルメンタルプレイヤーとしてのプレゼンスが着実に上がっている中、Blurへの復帰が彼とバンドの間にどんな相互作用を生み出すのかは楽しみ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月30日 (土曜日)

Journal for Plague Lovers / Manic Street Preachers

Journalforplaguelovers 前作同様Dave Eringaプロデュースによる約2年ぶりの9thアルバム。「Richey Edwardsが遺した散文に曲を付けた」と聴くとセンチメンタルなイメージが頭を過ぎるものの、実際は前作で復活したガツガツとしたエネルギッシュな楽曲が満載。

個人的には喉の入り口辺りを使ったJames Dean Bradfieldの声が気合いの強さと共に多少気になりますが、"Know Your Enemy"辺りと比べるとサウンドがドッシリとしたことで生理的不快感は概ね解消。

2007年のサマソニのステージのように時折息が上がったような場面もチラホラ垣間見えますが、それも逆に微笑ましく、基本的に骨太で筋肉質、かつ柔軟性に富んでしなやかさを感じさせる内容はハイレベル。

一時期「アレッ?」と思ったこともありましたが、ここ数年はホントに良い歴史の重ね方をしているなあと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月28日 (木曜日)

Yours Truly, The Commuter

GrandaddyJason Lytleのソロアルバム"Yours Truly, The Commuter"が素晴らしいです。

儚げで、美しく、丁寧に触れないと壊れてしまいそう。心に染みまくり。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月23日 (土曜日)

Now We Can See / The Thermals

Nowwecansee The Polyphonic Spreeらを手がけたJohn Congletonプロデュースによるポートランド出身の3ピースの4thアルバム。良質のメロディをガチャガチャしたアレンジで仕上げたギターロックは軽めからゴリ押し気味までの品揃えで、インディーロックの見本市のよう。

「ヒネリに執着しない」「疾走感に依存し過ぎない」などトゥーマッチ感を徹底的に抑えて、バランス感覚に優れた多彩な楽曲が含まれている一方で、突出した楽曲がないため、逆にアルバム全体としてフォーカスが甘い印象があります。

その結果、聴いているときにはスッと耳に馴染む優等生ぶりを発揮しているにもかかわらず、最後の曲が終わった後に「あれ、これで終わり?」という物足りなさも。前後半に1曲ずつでもキラーチューンがあれば完璧なのに、というのは過ぎた望みなのか?好きなタイプだけにもう一押し欲しい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Museのニューアルバム

2006年の"Black Holes and Reveleations"に続くMuseの5枚目のスタジオアルバムのタイトルが"The Resistance"に決まったようです。

以前、Matt Bellamyが「シンフォニックな」と表現したアルバムで演奏するオーケストラを募集していたことを明かした新作のプロデュースはバンド自身、ミックスはMark 'Spike' Stent

現在のところ、リリースは9月が予定されているようです。

アルバムでもライブでも既に行くところまで行ってしまった感じのある彼らだけに、どんな次の世界の風景を見せてくれるかが楽しみです。来日は2010年のBig Day Outに合わせてって感じかな。

原文はコチラ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月20日 (水曜日)

残念ながら発売されないかも…

ちょっと前のエントリで書いたDanger MouseとSparklehorseのコラボアルバムはレーベルとの法的問題で揉めているようで、David Lynchのフォトブックには空のCD-Rが封入されるとか。

なんじゃそら。

ただ、現在 (2009年5月20日)、こちらのサイトからアルバム全曲をストリーミングで聴くことができます。これ聴くと陽の目を見ないのが残念すぎ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月16日 (土曜日)

Coldplayのライブ音源

以前のエントリColdplayがライブ音源の入ったCDを無料配布すると書きましたが、いつの間にかオフィシャルサイトからダウンロードできるようになってました。

アクセスが集中しているのか、50MBくらいのデータの割にはダウンロードに時間がかかりましたが、ダウンロードして損はしない内容です。

"Viva La Vida"の最後のところとか、"Fix You"のAメロから大合唱とか、やっぱり日本のライブとは違いますね。うらやましい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月15日 (金曜日)

やっぱり良いね!

GrandaddyのフロントマンJason Lytleがソロアルバム"Yours Truly the Commuter"が5月19日にリリースされます。

既に何曲かがMySpaceで絶賛ストリーミング中。ジワジワと染みこんでくるメロディは当然のごとくGrandaddy譲り。琴線に触れまくりです。

何とか初年度サマソニ以来となる来日はないもんだろか。さすがに単独は厳しいだろうから、来るとしたらフェスだろうなあ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月14日 (木曜日)

抱き合わせっぽいけど欲しい!

Danger MouseSparklehorseDavid Lynchがコラボレーションしているようです。

彼らはThe StrokesJulian CasablancasIggy PopFrank BlackThe Flaming LipsWayne Coyne、元GrandaddyJason Lytleらをボーカリストに迎えて、"Dark Night of The Soul"というタイトルの13曲入りのアルバムを作り終えたようです。

このアルバムはDavid Lynch撮影のフォトブックにパッケージングされる予定で、6月に限定5000部、約39ポンドで発売されるようです。

今のところ、合法的ダウンロードやその他のフォーマットで発売される予定はないとのこと。

為替にもよりますが、参加メンバーがメチャクチャ魅力的なので、6000円弱なら欲しいなあ。しれっとCDでもリリースされるような気もするけど、限定5000部だし、通販で買えるなら買っとくか。

原文はコチラ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Wilcoニューアルバムをストリーミング中

Wilcoがニューアルバム"Wilco (The Album)"がインターネットでリークされていることを受けて、ココでストリーミングを始めています。

まだ、最初の数曲を聴いただけですが、これはかなりのデキの予感。

なお、アルバムはアメリカで6月30日に発売予定です。

原文はコチラ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月13日 (水曜日)

The Flaming Lipsのニューアルバム

The Flaming Lipsは2006年の"At War with The Mystics"以来となるアルバムを制作中ですが、このアルバムは2枚組になるようです。

既に13曲が書き上がっており、あと8曲か9曲を追加しようとしているとのこと。

リリースは夏の終わり頃の予定ということなので、Summer Sonic '09ではいち早くアルバムからの新曲がプレビューされそうです。

原文はコチラ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月11日 (月曜日)

Tinted Windows / Tinted Windows

TintedwindowsThe Smashing PumpkinsJames IhaHansonTaylor HansonFountains of WayneAdam SchlesingerCheap Trick によるアメリカのポップミュージックのドリームチームのデビューアルバム。

BGMとして流れてきたときや、何気なく耳に入ったときにも色鮮やかで映えるメリハリの効いたパワーポップ群は、キャッチーなメロディを小気味良く仕上げた"Kind of A Girl"を始め、狙い通りカラフルさとポジティブさが好印象。

ところが何度か繰り返して聴くに連れて、そのジャンルや時代でそれなりの実績を出してきた人達が集まっているにもかかわらず、音の派手さや厚さと反比例して、時代感への嗅覚の弱さやエバーグリーンまで到達しきれないレベルのメロディなど、裏に隠れた弱点が露呈。

結果的に、購入直後に感じた「本気か冗談か分からないタイムスリップ感」ってのは、実は本気でやったらこんな風になったんじゃないかと疑ってしまいます。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年5月10日 (日曜日)

Art Brut Vs. Satan / Art Brut

Artbrutvssatan PixesFrank Blackをプロデューサに起用した約2年ぶりの3rdアルバム。基本的な路線は前作と不変で、インディーズっぽい性急さのあるロックをベースに、「歌う」というよりも「言葉を解き放つ」というスタイルに近いボーカルを重ねることで終始全力疾走。

但し、充分にオーガナイズされながらも粗削りさが目立ち、有無を言わさずゴリ押しするような力強さは弱まり、ギターにしろ、リズムにしろ、前作に負けず劣らず暴れ放題にもかかわらず、ゴツゴツしていた部分が丸くなると同時に、時折ユルささえ感じられます。

ちょっぴり不思議なスタイルの新鮮さに耳を惹かれた前作に比べると、さすがにそのメソッドだけで再度押し通すのは辛そうで、結果的にアルバムとしてのインパクトは前作には届かずといったところ。青っぽさを感じさせない疾走感は一つの魅力ではありますが、個人的にはもう少し堅く、攻撃的な音を聴きたかったというのが正直なところ。

終盤は結構好きなんだけどな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月 2日 (土曜日)

合掌

突然の訃報に驚くことしかできません。

http://www.asahi.com/obituaries/update/0502/TKY200905020195.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

My Maudlin Career / Camera Obscura

Mymaudlincareer 前作と同じくJari Haapalainenをプロデューサに迎えて制作された約3年ぶりの4thアルバム。1st、2ndとギターポップの範疇で自分達の居場所を見つけられないもどかしさが続く中、一気に化けた前作路線を引き継いで、今作も素晴らしい仕上がり。

アルバムのどこを切り取っても前作で手の内に入れたラブリー路線全開で、どの曲を聴いても子犬 or 子猫の可愛らしい仕草を見ているときに感じるような可愛らしさと幸福感が満載。

自然と身体が左右に揺れてしまうメランコリックな"You Told A Lie"、グロッケンとギターのイントロが悶絶する程にキュートな"Swans"、最後の最後でブラスを前面に押し出し、ポップに弾けまくる"Honey in The Sun"など、柔らかなパステルカラー系統のCamera Obscura色を基調にしながらも充分にカラフルな楽曲を連発。

シーンと比較しても、彼ら自身のキャリアと比較しても、特に目新しい特に新しいものがある訳でもないのに、「自分達の場所を見つけた強みというものはこういうものなのか」と思わせる充実の内容。超オススメです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »