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2009年7月

2009年7月20日 (月曜日)

Wait for Me / Moby

Waitforme 1年3ヶ月というこれまでの約半分のインターバルでリリースされた9thアルバムは、前作のグラマラスなダンスミュージックから一転、長音を多用したストリングス系サウンドをバックに従えた非常にパーソナルな面が強調された内容。

簡素な音が目立つ楽曲群の中でトゥーマッチギリギリで踏み止まった"Shot in The Back of The Head"、メランコリックなエレクトロニカ"Pale Horses"、自らがボーカルを取った"Mistake"は何とか「ビート」が感じられるものの、それ以外は「アンビエントさ」を感じさせる曲が大半。

ソウルフルなボーカルをフィーチャーした曲もストイックなアレンジによって、艶っぽさは皆無。"Slow Light"を初めとして、究極的な美しさを持つ曲が多く含まれるものの、その抽象度の高さ故に、集中力を保つのは至難の業。

夜に独りぼっちで聴くと結構ハマるけれど、そこまでシチュエーションを限定されるとちょっと辛い。

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2009年7月19日 (日曜日)

Technicolor Health / Harlem Shakes

Technicolorhealth Passion Pitらの作品を手がけたChris Zaneプロデュースによるニューヨーク出身の5ピースの1stフルレングスアルバム。キャッチーなメロディを武器にカラフルなキーボードを散らした楽曲群は一聴すると2009年仕様のサウンドといった印象。

ただ、インディーズっぽいチープなサウンドをウリにするのではなく、積極的に生のブラスサウンドを導入するなど、音に厚みを持たせる工夫が概ね効果的に作用していることもあって、薄っぺらな部分は皆無。メロディもアレンジも充分に練り上げられ、全体の世界観を崩すことなく表情は豊かで、この類のサウンドにしては最後まで飽きることはありません。

所々に初期のClap Your Hands Say Yeahの面影を感じさせることがありますが、アイデアが整理されている分、エキセントリックさやアイデンティティを主張する要素は少なめ。それが、より多くのリスナー層にリーチできる可能性は否定しませんが、もう少し尖った部分があっても良かった気が…

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2009年7月12日 (日曜日)

Grrr... / Bishop Allen

Grrr ブルックリン出身の2人組ユニットの約2年ぶりの3rdアルバム。前作は圧倒的な楽曲のハイレベルさを強みとして、全ての面でインディっぽさがプラスに作用していましたが、今作はインディっぽさがマイナスに作用するシーンが目立つ内容。

確かにメロディの即効性は多少弱くなっていますが、それよりも前作を傑作として成立させていたアマチュアリズムとプロフェッショナリズムの微妙なバランスが失われてしまったのが致命的で、全体としてありふれたインディーズのギターポップの域を超えられなかったという印象。

ちょっとClap Your Hands Say Yeahっぽ過ぎる気はするものの、サスガのポップセンスを見せるリードトラック"Dimmer"、くすんだメロディと簡素でキュートなバックトラックの組み合わせが絶妙な"The Ancient Commonsence of Things"など、前作の残り香を感じさせる曲もあるだけに、次作での再度復活を強く期待。

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2009年7月 7日 (火曜日)

Arctic Monkeysのニューシングル

"Crying Lightning"を彼らのMySpaceで聴くことができます。

行き過ぎたスピード感やテンションはないのに、緊張感がビリビリ伝わってくるロック。3rdアルバムも思いっきり期待大です。

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Wilco (The Album) / Wilco

Wilcothealbum 前作のミキシングを担当したJim Scottを共同プロデューサに迎えた約2年ぶりの7thアルバム。Jim O'Rourkeの影響を受けた音響的なアプローチをを休止した前作路線を更に進め、初期のザラついたサウンドが前面に押し出された内容。

初期を彷彿とさせるサウンドが多いとは言え、15年近くのキャリアで様々な音作りをしてきたこともあり、ロック指向の強いバンドサウンドでもスパイラル的な原点回帰によって、新しさと古さが同居。

特に、今作は前作よりもメロディのキャッチーさが強くなっていることもあり、土埃が立ちこめるようなアレンジでもクラシカルになり過ぎず、また時折見られる実験的なサウンドアプローチでもエンジニアリングの面ばかりが強調されないという強みも発揮。

芯がブレず、身がギッシリと詰まった会心のロックアルバム。

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2009年7月 6日 (月曜日)

True Romance / Golden Silvers

Trueromance 2008年のグラストンベリーフェスティバルでの新人発掘コンテストで優勝したロンドンの3ピースバンドのデビューアルバム。「こういう枕詞ってガックリ率高いんだよな」と思いつつ、MySpaceで聴いてみるとマズマズだったのでとりあえず購入。

全体を通して5点満点で3点くらいの曲が並んでいて、時々3.5点の曲がある程度の内容は、一回聴いたときに耳に馴染むという意味で実践的ではあるけれど、コンパクトにまとまり過ぎ。それはバランス感覚の良さというシロモノではなく、強みの欠如と言った方が正解な気が。

聴いているときの微妙な心地良さは単に尖った部分のなさ故で、聴き終わってから残っているものは少なく、正直言って退屈。色んなタイプの味付けをしてはみても、どれもこれもが「単に借りてきました感」タップリで表層的。初見の一発勝負では強かったかも知れませんが、アルバムでは中の下といったところ。

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2009年7月 5日 (日曜日)

2009年上半期ベスト3アルバム

気がついたら6月も終わっていたので、今年の上半期のベストアルバムを選んでみました。選択対象は今年リリースの新譜のうち6月中に入手した37枚で、6月中発売でも7月入手のWilcoMobyの新譜は対象から外しました。

合計で40枚も買ってないので、取りあえずベスト3と次点の4枚だけピックアップ。

  1. It's Blitz ! / Yeah Yeah Yeahs
  2. Yours Truly, The Commuter / Jason Lytle
  3. Kingdom of Rust / Doves

Yeah Yeah Yeahsは大きくジャンプアップした印象で、エキセントリックさを抑えた部分でも充分に存在感が出てきた傑作だと思います。

Jason Lytleは個人的な趣味の色が濃いですが、年齢を重ねてくるとこういった音が身に染みてくる訳です、はい。

そういう意味ではDovesも世間一般の評価と比べると多少甘めかな。確かに、前作と比べるとサウンド的には地味になっていますが、内容は充実一途で、毎作期待を裏切らないアルバムをリリースしてくるのはサスガです。

次点候補は結構多いのですが、敢えて

  • Veckatimest / Grizzly Bear

を選択してみました。ヒンヤリとした音が心地良いです。ちょっと前のレビューのエントリでも書きましたが、サマソニに行く方は是非ともご覧下さい。

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2009年7月 4日 (土曜日)

God Help The Girl / God Help The Girl

Godhelpthegirl Belle & SebastianStuart Murdochが撮影予定の同名映画のサントラ。音楽は全面的にStuart Murdochが手がけ、公開オーディションで決まった女性ボーカリスト5名以外に、盟友Stevie JacksonThe Divine ComedyNeil Hannonが参加。

ベルセババージョンとは違って、充分にテンポを落としてシットリ仕上げた"Act of The Apostle"や"Funny Little Frog"、ストリングスの軽快な部分を活かした"God Help The Girl"、モノクロ映画のワンシーンにはまりそうな"A Untied Theory"、フルオーケストラをバックに従えた"Musician, Please Take Heed"など、様々な表情を見せる楽曲群をラインアップ。

音楽的にはBelle & Sebastian直系の美しいメロディをコアコンピタンスとしながらも、クラシカルな面を強調したり、ジャズっぽい調べを奏でたりと、サウンドの自由度は高め。また、全体的に育ちの良さが目立つ楽曲が多いものの、鼻に付くスノッブさはなく、単純に楽しめるポップミュージックとして成立。

サイドプロジェクトということで半信半疑でしたが、ベルセバの新譜が出るまでのツナギ以上の内容です。

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サマーソニック'09大阪駐車券

本日から発売のようです。

しかし、1日が2800円って高いね。まあ、少人数でたくさん排気ガスを出す乗り物には仕方ないのかも知れないけれど…

土曜日行こうと思ってたけどどうしよかなあ。

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