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2009年9月

2009年9月26日 (土曜日)

Black Swan / Athlete

Blackswan Badly Drawn Boyらの作品を手がけたTom Rothrockプロデュースによる約2年ぶりの4th。前作同様、イギリスの叙情的ギターロックど真ん中のサウンドですが、メロディのクオリティが上がったことが奏功し、総合点で何とか平均点をクリア。

しかし、このAthleteにしろ、Snow Patrolにしろ、初期のサウンドには耳に引っかかってくるモノがあったにもかかわらず、流れの速いシーンに揉まれることで角が取れて丸くなり、「顔の見えない人々」をターゲットとした最大公約数的な内容へ変わってしまうのは残念な限り。

美しくラッピングされたポップソング"Superhuman Touch"やメランコリックなメロディを心に染み入るアレンジで仕上げた"Black Swan Song"など佳作もありますが、パイの取り合いが激しい場所でアイデンティティを打ち立てるには磨き具合がもの足りない印象。

個人的には好きなタイプの音なんですが、「何でこんな風になっちゃったんだろ」という想いが強く、あんまり面白いとは思えず…

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2009年9月23日 (水曜日)

Yeah So ? / Slow Club

Yeahso シェフィールド出身の男女デュオによるデビューアルバム。ベースはフォーク~カントリーながら、即効性の強いメロディ、リズミカルなギター、愛らしいコーラス、躍動感に溢れるアンサンブルなど、特定のジャンルに留まらない内容。

とにかくハイレベルな楽曲が多く、美しいメロディをアコースティックギターとさり気ないコーラスで彩った"When I Go"、フックの効いたメロディにジャカジャカギターを重ねてポップ感覚を大幅に増強した"Giving up on Love"などの立ち上がりの曲も耳に残りますが、前半では自分達の武器を惜しげもなく全て突っ込み、反則気味にキャッチーなサビのメロディを活かした"It Doesn't Have to Be Beautiful"が最強。

「オルタナティブやダンスミュージックをフォークやカントリーのメソッドで表現したら、こんな音楽になるんだろうなあ」という曲もあり、歌って、踊って、シンミリできる新感覚のフォーク&カントリー。どこかで聴いた気がする曲があったり、多少終盤が息切れ気味なのを差し引いても、充分過ぎる程に楽しめるアルバム。

ジャケットのレベッカも可愛過ぎで推薦盤。

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2009年9月22日 (火曜日)

Let's Change The World with Music / Prefab Sprout

Letschangetheworldwithmusic 「まだ、続いていたんだな」という感じの約8年ぶりの8thアルバム。元々は1990年の"Jordan: The Comeback"後にThomas Dolbyプロデュースによってレコーディングされる予定だったのが、紆余曲折を経た17年後にようやくリリース。

エラく大きく構えたアルバムタイトルもイメージとの乖離が大きいですが、いきなりラップで始まるリードトラック"Let There Be Music"には思わずフリーズ。結局は出だしだけでしたが、その後も硬質のベースラインが印象的な"Ride"やピアノの低音部分を使った"God Watch over You"など、前半は非常にリズムに執着し、攻めの姿勢を見せる内容。

と思っていたら、中盤の"Music Is A Princess"では分厚すぎないアレンジでロマンティックな仕上がりを見せ、"Earth, The Story So Far"では凝ったリズムとメランコリックなメロディを組み合わせ、"Last of The Great Romantics"では鉄板のPrefab節炸裂で心をギュッと鷲掴み。

その後もシンプルに仕上げた"Falling in Love"など佳作揃いで、「まだ、続いていたんだな」などという浅はかさを嘲笑うかのような会心のデキ。彼らを知らない人にも是非効いて欲しい一枚。

これからの季節に聴くと、心に染みてきそう。

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2009年9月21日 (月曜日)

Humbug / Arctic Monkeys

Humbug James Fordに加えて、Queens of The Stone AgeJoshua Hommeをプロデューサに迎えた約2年ぶりの3rd。前作同様、即効性の高いメロディ+直情型アレンジのスタイルとは距離を置きつつ、多彩なアイデアを楽曲に自然に取り込んだ内容。

前作で垣間見えた間口の拡がりを継続しつつ、スローな曲でさえ、徐々にアタマとカラダにビンビン効いてくるパンチの重さの獲得に成功。その結果、若さ故の粋がった不良っぽさが目立つ1st、法律スレスレで生き抜いているワルの2ndから、今作は足を洗った後も過去のフラッシュバックに時折悩む若者というような印象。

時間のスパンに対するスタイルの変化が大きす過ぎるために、急激かつイビツにサウンドが変化したように感じられるけれど、奇を衒ったというよりも、正常進化。特に、瞬発力とエッジの鋭さで心に切り込んでくるタイプの曲は少なくなった一方で、曲作りのスキルは継続的に向上。

ただ、1stの頃の超絶の爆発力をリアルタイムで体感しているだけに、どこかモヤモヤした部分が残るという感想には全面的に同意。

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2009年9月20日 (日曜日)

No More Stories Are Told Today I'm Sorry They Washed Away No More Stories The World Is Grey I'm Tired Let's Wash Away / Mew

Nomorestoriesaretold 出世作となった"Frengers"を手がけたRich Costeyを共同プロデューサに迎えた4年ぶりの5thアルバム。分厚いシンセサイザーを配しながらも、圧倒的な透明感を持つスタイルは不変で、美しいメロディをロマンティックに仕上げた楽曲がズラリ。

今年ブレイクした新人バンドが「80年代的エレクトロポップ」を指向しながらも、サウンド自体は2009年仕様だったのに比べて、Mewの場合は新しい要素こそ追加されているとは言え、メンタリティを含む基本仕様は完全に「"Frengers"的ポップ」のまま。

それ故に、妙にしなやかで攻撃的なギターが新味を感じさせる"Introducing Palace Players"などもあるものの、ドラスティックな変化が感じられない一方で、「リバイバル的な仕掛け臭さ」も皆無。しかも、他のバンドとは全く異なるサウンドに仕上がっているため、常にシーンに対する新鮮さも維持。

やや偶然が味方しているような気もしますが、その立ち位置を発見したことと、そこから最初に鳴らしたサウンドのクオリティが高かったのが根本的な勝利要因。

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2009年9月18日 (金曜日)

Pavement再結成

かねてから噂にはなっていましたが、Pavementが再結成することが公式に発表されたようです。

再結成には、Mark IboldScott "Spiral Stairs" KannbergStephen MalkmusBob NastanovichSteve West全員が参加する模様。

今のところ、2010年9月 (随分先だな)にニューヨークのセントラルパークで10年以上ぶりにライブが決定しているのみで、1日限りの再結成になる可能性もあるとのこと。

原文はコチラ

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2009年9月17日 (木曜日)

来日情報

JetFlorence + The Machineの来日が決定しています。

Jetは年明け早々の東名阪Florence + The Machineは残念ながらの東京公演のみ

そろそろ例年通り、Big Day Out絡みのアーティストの寄り道来日が決まり始める頃でしょうか (Jetはオーストラリアのバンドですが…)。

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2009年9月14日 (月曜日)

こっそりと

Sparklehorseがニューアルバムをリリースしているようです。

HMV Onlineでは入荷が遅いので、iTunes Storeを覗いてみたら、ちゃんと売っていました。

ただ、7曲入りで1500円と少々割高なので、買うかどうか考え中。ただ、アルバムオンリーの1曲を除くと、1曲が150円なので合計900円なんですが…不思議な値付けです。

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2009年9月13日 (日曜日)

Sing Along to Songs You Don't Know / Mum

Singalongtosongsyoudontknow 約2年ぶりの5thアルバムは、前作と同じく、電子音と生音を絶妙のバランスで絡み合わせた人肌の温かさを感じさせる独特な手触りのエレクトロニカで、牧歌的なサウンドにガチャガチャした音が散らされた様子は妖精達の演奏会を覗いているよう。

チープなギターやピアノを鳴らしつつ、ストリングスや柔らかなブラスを絡めながら厚みのあるキュートさを感じさせる"If I Were A Fish"、序盤は寡黙さを保ちながら、サビで急激に饒舌になる"Sing Along"、シロフォンの音で始まり、突然アップテンポのイントロへと変貌し、そのまま全力疾走で駆け抜けていく"Prophecies And Reversed Memories"など、個人的には前半の曲がお気に入り。

独特の視点から世界を俯瞰したようなサウンドスケープを持ちながら、神々しいばかりのスケール感も小難しいアート性も放棄し、茶目っ気をタップリ含んだポップサイド寄りの楽曲群は好印象。後半にもう一押し欲しい「相変わらずのMum路線」ですが、やっぱり聴いている内に無意識に笑顔で身体を揺らしてしまうアルバム。

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2009年9月12日 (土曜日)

Shaka Rock / Jet

Shakarock これまでのDave Sardyではなく、セルフプロデュースによる約3年ぶりの3rdアルバム。前作が自らのスケール感を誇張するかのようにオーバードーズ気味の楽曲が目立ったのに対して、今作はプロダクションがシンプルになり、健康的な骨太さを感じさせる内容。

ギターの厚みではなく、エッジの鋭さに磨きを掛けた"K.I.A (Killed in Action)"、喉に引っかけて歌うボーカルと必要十分な性急さを持つリズムを持つ"She's A Genius"などでは等身大の攻撃性を取り戻し、メロウなメロディに適度な力強さを加えた"Seventeen"など正統進化。

但し、"Are You Gonna Be My Girl?"のような驚異的なキレ味を持った曲やアルバム全体を貫くうねるようなグルーヴがある訳でもないので、過去2作に比べると突出した特徴がないのが弱み。ややアイデア過多ながらも、リズムギターのフレーズが印象的な"Times Like This"のようなちょっと目先を変える曲がもう少しあれば、全体の印象も変わったかも。

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2009年9月 5日 (土曜日)

Jwellery Quarter / The Twang

Jewellertquater バーミンガムの5ピースの約2年ぶりの2ndアルバム。グラマラスで独特のクセを感じさせる楽曲が印象的だった前作から一転、メロディはシンプルさとキャッチーさが増し、アレンジは軽めになったことで、アルバムとしてのインパクトは弱め。

そのお手軽さのせいか、Sound of 2007の2位に選んでおきながら、本国ではBBC以外は気の毒になるほどにネガティブなレビューがズラリ。

それでも、個人的にはガチャガチャしたパーカッションと低音のピアノによるアレンジでポップワールドを作り上げた"Took The Fun"、キラキラしたキーボードの音によって、メロディの持つ青さを強調した"Twit Twoo"、オリエンタル風味のメロディに無理矢理グルーヴを突っ込んでみた"Put It on The Dancefloor"、ノスタルジックなメロディを素直に仕上げた"May I Suggest"などお気に入りの曲が多数。

確かに、従来の持ち味が見えなくなって、日和ったように感じられる部分は残念ですが、「そこまでコキ下ろすほど悪いか?」というのが正直な印象。

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2009年9月 3日 (木曜日)

来日ニュース

Super Furry Animalsの来日が決まっています。11月24日が心斎橋クラブクアトロ、26日が渋谷AX。招聘はいつものようにスマッシュ。

そして、最新作が素晴らしかったAndrew Birdの来日も決まっています。こちらは来年2月3日に渋谷クラブクアトロ。残念ながら今のところは東京だけのようです。関西にも来て欲しいもんです。こっちも招聘はスマッシュ。

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