Fuji Rock Festival 2007

2007年8月14日 (火曜日)

You Started …? (Ash at White Stage on 2nd Day)

Pict4852 フィールドオブヘブンでさくらぐみのマルゲリータを食べ、20時15分頃にホワイトステージへ行ってみると、既にPAブースの辺りまで人がギッシリ。確かにニューアルバムリリース直後のグッドタイミングとは言え、この人の多さには正直驚き。

何とかPAブース付近に空きスペースを見つけて開始を待っていると、ほぼ定刻にメンバーが登場。今作からクールビューティーなギタリストCharlotte Hatherleyが抜けてしまったので、ルックス的には大きなマイナス。余談ですが、CharlotteThe ZutonsのサックスプレイヤーのAbiちゃんやThe Polyphonic Spreeのフルート奏者Audreyと共に、個人的な3大美プレイヤーでした。

というのは置いといて、ライブは新作のリードトラックでもある"I Started A Fire"でスタート。徐々にエンジンの回転数を上げていくような構成の曲が、ライブの1曲目にピッタリ。ところが、大観衆は始まる前にアイドリングは終了しているとばかりに最初からお祭り騒ぎ。続く、"Burn Baby Burn"のイントロのギターや"Orpheus"の「トゥルルルル~」のシャウトだけで飛ぶわ叫ぶわ歌うわの大盛り上がり大会で、大勢に愛されているバンドというのが手に取るように分かります。

メランコリックなメロディの"Ritual"から青っぽさ全開の"Goldfinger"辺りでは、相変わらずちょっと弱い演奏力が逆に「若さ」の部分を感じさせて良い感じ。そして、「このクソ素晴らしい週末に捧げる」というTimのMCと共に始まった"A Life Less Ordinary"では充分な休息とエネルギーを補給したこともあって、一回りくらい年齢が下と思われる若者と一緒にジャンプしました。

その後は、満月には少し早いけど、ノスタルジックなメロディがポロロッカのように時間を逆流開始。ドラマティックな"Polaris"だけでも相当ウルウル来そうな状態で、"Kung Fu"やら"Oh Yeah"やら"Girl from Mars"などの"1997"からの楽曲を連発し、「時間の経過」を強く意識させられました。ラストはオーディエンスへの感謝の言葉と共に"Twilight of The Innocents"で、それまでの若さとは対極にある深さを伴う美しさが表現され、ホワイトステージの空気を一変させて終了。

全14曲のうち、新作から5曲、"1997"から4曲というワームホール的な時間の流れを感じさせる中、"Twilight of The Innocents"で締めるというのは示唆的で、弱虫っぽいこれまでのTimからは想像できない意志の強さを感じました。「もう、アルバムはリリースしない」と語ったAsh。次は何を始めるんでしょうか?

セットリスト

  1. I Started A Fire
  2. Burn Baby Burn
  3. You Can't Have It All
  4. Orpheus
  5. Walking Barefoot
  6. Ritual
  7. Goldfinger
  8. A Life Less Ordinary
  9. Polaris
  10. Kung Fu
  11. Renegade Cavalcade
  12. Oh Yeah
  13. Girl from Mars
  14. Twilight of The Innocents

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異種のライブバンド (Kaiser Chiefs at Green Stage on 2nd Day)

Pict4825 予想外に楽しめたLily Allenのアクトの後は、アルバムは常に物足りなさがありますが、ライブでの大変身を期待してKaiser Chiefsへ。ちょっと高台になった辺りに座っていると、目の前にいた外国人の若い女の人がこんなTシャツを着て弾けてました。

日差しが随分柔らかくなって来た頃に、Kaiser Chiefs登場。ボーカルのRicky Wilsonはオレンジのスタッフ用のTシャツに身体の弛みを隠すためなのか黒いベスト、ドラムスのNick Hodgsonは僕も欲しかったフジロックの今年度のカレッジTシャツを着用。ちなみに、RickyがスタッフTシャツを着たのは、「僕もスタッフの1人だから」らしいです。

ライブは前作のリードトラック"Everyday I Love You Less And Less"でスタート。いやあ、Rickyはメタボ気味のボディを揺らしながらステージを動く動く。右へ左へ、ハンドクラップを求めたりと大忙し。そんな彼のパフォーマンスに乗せられて、モッシュピットを中心に徐々に盛り上がり。ちなみに、前にいたギターパンダガールは裸足で踊りまくってました。

「なななななー」とか「るびるびるびるびー」のようにちょっと頭悪そうだけど、1回聴いただけで歌えるサビ、「さんきゅーべりーまっち!」とか「じあんぐりーもぶっ!」など1曲終わる内に歌えるようになるサビを持つ曲ってこういう場で威力を発揮することを実感。キャッチーだけど、神レベルには届いていないはずの楽曲群が、シングアロングできるサビによって正に大化け。その結果、家で聴いていると失笑しそうに手垢にまみれたキーボードやギターフレーズも心地良く、失笑されそうに笑顔でコーラス部分を歌うはめに…

ライブ終盤にステージを下りて、前方のハイネケンとポカリスエット売り場のテントへ行き、ポカリスエットを手に持ってステージ上へ戻るRicky。そのくせ、飲まずにオーディエンスに投げ入れるRicky。アルバム2作しか出していないとは言え、年齢がそこそこ行ってるだけにこの辺の盛り上げ方は巧妙です。

愛すべきRickyのキャラ、そしてRed Hot Chili PeppersともRadioheadとも違った種類のライブバンド、それがKaiser Chiefsでした。そして、このライブを見て、1stアルバムに書いてある前書きの意味がようやく理解できました。

しかし、RickyNickはパートを入れ替えた方がルックス的には絶対に正しい姿ですよね。

セットリスト

  1. Everyday I Love You Less And Less
  2. Heat Dies Down
  3. Everything Is Average Nowadays
  4. Na Na Na Na Naa
  5. Ruby
  6. I Can Do It Without You
  7. Modern Way
  8. Thank You Very Much
  9. The Angry Mob
  10. I Predict A Riot
  11. Take My Temperature
  12. Retirement
  13. Oh My God

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2007年8月13日 (月曜日)

想定外のキュートさ (Lily Allen at Red Marquee on 2nd Day)

Pict4820 Kula Shakerのインド音楽風の音が流れ出す中、レッドマーキーへLily Allenを見るために移動。特にKula Shakerに思い入れがある訳でもないし、せっかくのフェスなので「リアルタイム」のポップミュージックを味わいたいってのがその心。

Lily Allenは"Smile"のスマッシュヒットもあったとは言え、パパラッチにパンツを見せながら跳び蹴り…というようなゴシップネタが横行したこともあって、個人的には「クソ生意気な小娘」という印象が強かったのですが、この日のライブを見てちょっと考えが変わりました。

まず、MCのときにオーディエンスから声がかかると、嬉しそうにキャラキャラ笑うところが個人的に高ポイント。音楽的には、メチャクチャ歌が上手いという訳ではありませんが、バラエティに富んだ楽曲をそつなく、そしてキュートに(これが重要)歌いこなすところに正直驚き。ワンピース姿も結構似合ってました。

ブラスセクションを効果的に加えたバンドサウンドは、コケティッシュなメロディの魅力を引き立て、ときに明るく、ときにシックにとコンパクトな曲をカラフルに演出。そして、焦らしに焦らして終盤に"Smile"を演奏したり、アニメのテーマソングのような可愛らしい"Alfie"で締めたりと、小悪魔的素質を垣間見せながら、レッドマーキーから風のように去っていきました。

特に期待していた訳ではなかったので、何か得した気分になったライブでした。今さらながらCDを買ってしまうかも…

セットリスト

  1. L.D.N
  2. Nan You're A Window Shopper
  3. Shame for You
  4. Everything's Just Wonderful
  5. Littlest Things
  6. Not Big
  7. Friend of Mine
  8. Friday Night
  9. Knock 'Em Out
  10. Smile
  11. Heart of Glass
  12. Alfie

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人力ファンクネス (!!! at Green Stage on 2nd Day)

Pict4819 「間違えてiPodの再生ボタンを押したときに流れてくる音楽」という印象を一気に吹き飛ばした"Myth Takes"のインパクトが強烈だったので、レッドマーキーのSwitchesを早々に切り上げてグリーンステージに移動。ライブが楽しいという噂を聞きつけてか、昼間のグリーンステージの割には集客も上々でした。

セットは新作の曲が中心で、雲が多く涼しめの気温を前日の灼熱の気温に上げてしまうような「暑苦しい」ファンクネスを叩き出し、それぞれのメンバーが自分勝手に動き回って、様々な音を出していきます。ちょっとギターの高音がきつすぎて、サウンド全体のバランスが悪く、残念ながらアルバムで聴けた緻密な音の絡まりは再現されていませんでしたが、そんなことはお構いなしにカオティックなサウンドがグリーンステージに次第に充満。

計算されたスマートなグルーヴには程遠いに野太いグルーヴがグリーンステージを満たしたときには、不格好な人力ファンクネスに呼応して、オーディエンスも思い思いに身体を動かし、それを見ながら僕も腰痛を堪えて身体を揺らしていました。良いか悪いの評価軸ではなく、楽しいか退屈かの評価軸がピッタリのパフォーマンスは楽しさ抜群。

最初は「何でこんな明るい時間にブッキングしたんだろ」と不思議でしたが、この時間帯に数万人を踊らせてしまう熱のこもったパフォーマンスを見ると、案外正解だったのかも。さらに言うと、前日のようなクソ暑さの中だったら、もっとパフォーマンスの爆発力は増したんじゃないかという気もしました。

ちなみに写真は!!!のライブ直前に目の前を通った原始人です。RockをRollしてはりました。

セットリスト

  1. Myth Takes
  2. All My Heroes Are Weirdos
  3. Pardon My Freedom
  4. Must Be The Moon
  5. Yadnus
  6. Bend Over Beethoven
  7. Heart Of Hearts
  8. Intensify

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2007年8月 9日 (木曜日)

Friday I'm in Love Again (The Cure at Green Stage on 1st Day)

Pict4813 Museの開始が遅れたこともあって、余り長い時間見れそうになかったので(簡単に言うとめんどくさくなっただけ)、残念ながらFountains of Wayneは自主的にキャンセル。Museの余韻を満喫しながら、半袖だと肌寒くなってきたグリーンステージの後方に座って、セットチェンジを眺めていました。

21時少し前に照明が落とされると前方から大歓声。そりゃそうだろうな。そして、23年ぶりの来日のオープニングは"Open"。そのまんま。さすが、ロバスミ。ドンヨリと重苦しい空気をゆっくりと攪拌しつつ、2曲目は"Fascination Street"。そして、"From The Edge of the Deep Green Sea"に差し掛かる頃には、グリーンステージにThe Cureの結界が完成。お、重い!重すぎる。

結界の中で、紫っぽい照明に浮かび上がる巨体のロバスミ。スクリーンに映し出される化粧の濃いロバスミ。さすがに昔のままとは言わないけど、特に違和感もなく、ボーカルにはハリがあるし、サウンドも古くさい感じはゼロ。この辺はさすが現役のバンドって感じ。ただ、Museのオレ流ワールドと比べると、自分から結界に入っていこうとしないと厳しいかな。

緊張感はあるものの、ちょっと入り込みづらい雰囲気が変わったのは、中盤の"Love Song"~"Pictures of You"~"Lullaby"という明るくはないけれど、やや軽めの流れ。個人的に好きな曲で、The Cureのダークな部分とポップな部分の折衷具合も見事。と思っていたら、カラッとしたドラムとギターが鳴り響いて、"Inbetween Days"。「うぉぉぉ!」と思っていると、続いて"Friday I'm in Love"、そして"Just Like Heaven"という「さっきまでの重苦しさは何なんだ」とぶーたれたくなるドポップ三連発。

ひとしきり気分が盛り上がってきたところで、「さっきの脳天気な軽さは何なんだ」とぶーたれたくなるようなヘヴィでダークな曲の連発。まあ、ポップな曲もダークな曲も両方を手の内に入れているThe Cureらしいと言えばThe Cureらしい流れかも知れないけど。そんでもって、本編は"End"で終了。あまりにベタ過ぎる。

1回目のアンコールは"Let's Go to Bed"で始まり、キーボードのパートをギターで演奏したような(?)"Close to Me"と続き、彼らとリアルタイムで付き合うことになったキッカケの"The Catapillar"を期待しましたが、残念ながら"Why Can't I Be You?"でした。曲が終わってメンバーが袖に引き上げたときにはほぼ0時。

そして、何と2回目のアンコール。昔の作品のチープさが嘘のように現代っぽく変身した(ような気がする)"A Forest"で始まると、ラストは"Boys Don't Cry"。こっちはチープ感を残して(いたような気がする)、25年ほど時計を巻き戻した感じ。ずっと来日を待っていた人だと泣いてしまうかも知れないな。そうこうして、「また23年後に…いや、またすぐにね」とBernard Sumner並みのMCを残し、何度かお辞儀をしながらロバスミが引っ込んだときには0時12分。

正直、The CureNew OrderEcho & The BunnymenDepeche Mode程の思い入れはなかったのですが、充分に楽しめました。凄みは感じなかったけれど、時間の流れの重さと時間の流れに疲弊しない音楽を肌で感じた2時間15分でした。

  1. Open
  2. Fascination Street
  3. From The Edge of the Deep Green Sea
  4. Kyoto Song
  5. Hot Hot Hot!!!
  6. alt.end
  7. The Walk
  8. The End of the World
  9. Love Song
  10. Pictures of You
  11. Lullaby
  12. Inbetween Days
  13. Friday I'm in Love
  14. Just Like Heaven
  15. If Only Tonight We Could Sleep
  16. The Kiss
  17. Shake Dog Shake
  18. Never Enough
  19. Wrong Number
  20. One Hundred Years
  21. End

Encore 1

  1. Let's Go to Bed
  2. Close to Me
  3. Why Can't I Be You?

Encore 2

  1. A Forest
  2. Boys Don't Cry

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2007年8月 6日 (月曜日)

White Hole and Elevation (Muse at Green Stage on 1st Day)

Pict4802 定刻になってもなかなかメンバーが登場せず、結局30分弱遅れてライブはスタート。実は、イギリスの大雨の影響で機材の到着が当日の午後になり、さらに渋滞に巻き込まれて、苗場に到着したのが夕方だったとか。危うくキャンセルになりそうなところで、The CureRobert Smithが「2時間プラスアンコールやらせてくれれば…」という条件で、セッティングの延長を許可してくれて、何とか開始できたらしい。ロバスミ、ぐっじょぶ。

期待が暴発しそうになったグリーンステージに鳴り響いた最初の曲は"Knights of Cydonia"。アドベンチャー映画のエンディングテーマのような壮大な曲は個人的にはクロージングの方がシックリ来ますが、オープニングに持ってきても瞬時にMuseワールドを構築してしまうのはすごい。カメラで撮影した映像にリアルタイムでエフェクトをかけるビジュアルも単独公演のときよりも派手になっていて、さらにMuseワールドを確固たるものにしていきます。

"Map of The Problematique"や"Supermassive Black Hole"の演歌並みに濃い世界観も良いですが、一人紙吹雪のジャジーな"Feeling Good"や残念ながら満点の星という訳にはいかなかったものの、ヘヴィな曲が多い流れの中で美しいメロディが映えた"Starlight"は絶妙に苗場の環境にマッチ。素晴らしい。

"New Born"で軽く一暴れして引き上げた後、"Plug in Baby"で復帰。巨大風船が客席に放たれ、人が上下し、光が交錯する中をフワフワと飛び回り、"Stockholm Syndrome"でメンバー全員が機材をぶっ壊しながら退場して終了。いやあ、満腹です。

Museの音楽は光さえも飲み込むブラックホールというよりは、クリエイティビティの面でもライブパフォーマンスの面でも次々に新しいものを放出していくホワイトホールのよう。うん、やっぱりホワイトホールはあるんだよ!正直、彼らを毛嫌いしている人達を好きにさせるライブではなかったかも知れないけど、ニュートラルな立場の人は根こそぎファンにできたような気がします。安定したパフォーマンスはさすがにベストライブアクトバンド。

そして、前回、巨大トンボに悩まされたマシューさんは、今回はパンツに入った虫に悩まされたようです。

セットリスト

  1. Knights of Cydonia
  2. Map of the Problematique
  3. Hysteria
  4. Supermassive Black Hole
  5. Butterflies&Hurricanes
  6. Feeling Good
  7. Invincinble
  8. Starlight
  9. Time Is Running Out
  10. New Born

-Encore-

  1. Plug in Baby
  2. Stockholm Syndrome

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2007年8月 5日 (日曜日)

継続は力なり (Ocean Colour Scene at Red Marquee on 1st Day)

前回に見たライブから既に7年が経過。コンスタントに作品をリリースしてはいますが、すっかり陰も髪も薄くなってしまったOcean Colour Scene…などと思いながらレッドマーキーへ移動すると、「何じゃ、こりゃ!」と驚くほどの混み具合。しかも、結構若い人も多く、ひょっとして陰も(髪も?)薄くないんだろうか…

そして、メンバーが登場すると大歓声。メンバーかなり嬉しそう。そして、1曲目の"The Riverboat Song"のイントロが流れ始めた瞬間に再び大歓声が起こり、いきなり場内最高潮。僕も10年前にタイムスリップした感覚で最高潮。そして、その流れを助長するかのようにゴリゴリ押してくる"You've Got It Bad"からメランコリックな"The Circle"と"Moseley Shoales"からの怒濤の三連発。

"Profit in Peace"では最初コーラス部分を思い出せずに適当に歌ってましたが、最後の方に思い出せて合唱に加われたし、大好きな"July"は聴くことができたし、途中で興奮して鼻水が垂れてきました。そして、これまた「うぉぉぉ!」と雄叫びを上げたくなる"Hundred Mile High City"から大合唱が起こった"The Day We Caught The Train"で終了。燃え尽きました。

新作中心のセットになるのかと思いきや、"On The Leyline"からは"Go to Sea"と"I Just Got over You"の2曲のみで(多分)、初期~中期の勢いのある曲の間に巧く嵌っていたし、ちょっと2枚目~3枚目の作品への依存度が大きい気はしましたが、エゴを押しつけることなく、フェスという場の空気を読み切った選曲はさすがにベテラン。

近作は枯れ気味の曲が多かったけど、キャリアを通して良い曲を書き続けているバンドはライブになるとやっぱり強いなあと感心しました。昔からのファンも、彼らの音を聴いたことのない人も充分に楽しめる内容だったと思います。結論としては、髪は薄かったけど、陰は全く薄くありませんでした。予想を(良い方に)100倍は超えるパフォーマンスで大満足でした。

メンバーの終始嬉しそうな表情も印象的で、ホントに楽しいライブでした。

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2007年8月 4日 (土曜日)

研ぎ澄まされたロックンロール (Kings of Leon at Green Stage on 1st Day)

Pict4799 Jarvis Cocker終了後、Mumm-Raを見ようとレッドマーキー方面に行ったものの、お腹が空いたのでクインシーバでジャンボチキンの赤カリーを注文。木陰で座って食べている内にMumm-Raが始まったので、そのまま座って聴いていたのですが、イマイチ面白くなかったので、そのまま飲み物を探しにオアシスエリアを散策。ライブを飲み食いが凌駕するフジロック恐るべし。

そして、グリーンへ戻ってKings of Leon。彼らのライブを見るのは2003年のサマソニ以来です。あのときは、むさ苦しい外見のメンバーが腰上でギターを構えて、泥臭いロックを演奏してたなあ。あ、そうだ!隣で結構いい歳したオジサンがエアギターして盛り上がってたんだったよ。

そして、時は流れて2007年。まず、メンバー登場時の別人っぷりに驚き。まあ、確かにアルバムの音も洗練されてたし、そんな予感はあったんだけど、あのダサぶりは一体何だったんだ?

最近のアルバムはオルタナティブっぽさも感じられますが、ライブはムダを削ぎ落としたロックンロール。下っ腹にズシズシ響いてくる演奏に、無骨だけど表現力の豊かなボーカルが絡まる彼らのサウンドは、「洗練されたロック」というよりも、泥臭さを残しつつも「研ぎ澄まされたロックンロール」と言う方がピッタリ。

流れのメリハリの付け方も巧く、パフォーマンスも堂々としていて、Jarvis Cockerで緩くなり、ステージセットに太陽が隠れようとするメランコリックな時間帯に活を入れてました。グラマラスさが多少弱いので、2006年のJetの枠よりも、この時間帯の方が似合ってた気がしました。

セットリスト

  1. Four Kicks
  2. Black Thumbnail
  3. Taper Jean Girl
  4. King Of The Rodeo
  5. My Party
  6. Fans
  7. Molly's Chambers
  8. The Bucket
  9. Milk
  10. On Call
  11. Razz
  12. Spiral Staircase
  13. Charmer
  14. McFearless
  15. Knocked Up
  16. Slow Night, So Long
  17. Trani

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2007年8月 2日 (木曜日)

日常の中に潜む音楽 (Jarvis Cocker at Green Stage on 1st Day)

Pict4796 大量のオーディエンスを動員したKEMURIが終わると、一気に人が減り、剥き出しのモッシュピットが現れました。「残酷だけど、これが現在のJarvis Cockerの置かれた位置なんだろうな」と思いながらそのフェンスを見つめてました。

せっかく体力を使わずに前方に行けそうなので、PulpのTシャツを着た同年代の兄ちゃんや外国人オーディエンスに混じってモッシュピット前に陣取ってみました。ただ、開演時間が近づくに連れて、PAブース辺りまでは人が集まっていて一安心。まあそれでも少ないと言えば少ないんだけど。

そんな中、まずはバンドメンバーが登場し、しばらくして湯浅卓のようなJarvis Cockerがリンゴを囓りながら登場。そして、マイクの前まで来るとリンゴをオーディエンスに投げ捨てた。うーん、あんまり受け取りたくはないかも知れない(笑)

オープニングトラックは"Fat Children"。身体をくねらせながら歌うJarvisは昔のまんまだね。ただ、声には充分ハリがあり、性急なロックナンバーを意外にも余裕で歌いこなしていました。続くミディアムテンポの"Don't Let Him Waste Your Time"は苗場の山に見事に染み渡っていき、何だか期待を上回る嬉しい誤算。

Jarvisは「昨日から来てる人いる?花火綺麗だったよね」とか「(ポカリスエットを指差しながら)このスポンサーの飲み物、汗って書いてるけど、飲んでみたらおいしいね」と言った後に「渇いた喉にポカリスエット!」とコマーシャルをしたり、「天気が良くて良いフェスティバルだね。パンダみたいに日焼けした人を見たよ」などと曲の間にはオーディエンスとのコミュニケーションも満喫。

そんなフレンドリーな空気の中で演奏されるJarvis Cockerの音楽はとても日常的。フェスという非日常的な場面でも、笑ってしまうくらい日常的  (動きは怪しげで日常的じゃないけど)。それにもかかわらず、彼の音楽はドンドン身体に染み込んできて、この時間が終わって欲しくないという思いを生み出すほどのパワーを発揮。

それは、彼が言った

「ここは、パラダイスだね」

という短いフレーズが持つパワーと同じパワーかも知れないな。

「あと1曲やってもいいかな?」というJarvisの言葉に一瞬だけ"Common People"を期待しましたが、演奏されたのはBlack Sabbathの"Paranoid"のカバー。低音の太い声で歌うJarvisを見ていると、彼は今の位置を嘆いたりはしていないんだなあと実感。そして、"Common People"を演奏してくれなくて良かったとも思いました。

もし、

「素敵なライブだったよ」

という言葉を届けられたら、Jarvisは友達みたいに笑ってくれる気がする、そんな気持ちになるライブでした。

セットリスト (ちょっと違うかも)

  1. Fat Children
  2. Don't Let Him Waste Your Time
  3. Heavy Weather
  4. One Man Show
  5. Tonite
  6. I Will Kill Again
  7. Disney Time
  8. Big Julie
  9. Big Stuff
  10. Black Magic
  11. Running The World
  12. Paranoid

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2007年8月 1日 (水曜日)

KEMURI is Smoking (KEMURI at Green Stage on 1st Day)

Pict4793 渋さ知らズオーケストラを見た後、オレンジコートへ行こうかと思ったものの、道が大渋滞だったためアッサリ諦めて、アヴァロン前のレストランエリアへ。タコライスとビールで軽めの昼食を取った後、河原で休憩。スクリーン裏の日陰で座ってフレッシュマンゴージュースを飲んだらちょっぴり体力ゲージが戻ったので、グリーンステージへKEMURIを見に行きました。

2月に解散を発表し、今回がラストフジになるKEMURI。特に強い思い入れのあるバンドじゃないけど、CDを持っていなくても聴いた瞬間に身体が即座に反応する音楽は楽しく、ついつい笑顔になってしまいます。そして、この日も彼らのそんな魅力が充分に表現されたライブでした。

灼熱の暑さにもかかわらず、グリーンステージにはかなりの人が集まっていました。そんな中、KEMURIはオーディエンスのパワーに負けることなく、ハイテンポのパンキッシュなスカを繰り出していきます。青空の野外に響き渡る切れ味の鋭いブラスセクションはすごくキモチイイ!本当に、野外、フェス、そしてフジに合うバンドだなあ。

伊藤ふみおはちょっと涙を堪えている風だったけど、シンミリとすることはなく、ひたすらポジティブに音楽を紡いで行き、最後の曲の演奏が終わると、オーディエンスに感謝の言葉を残して、笑顔で去っていきました。

スクリーンに映ったステージ前の女性の目から涙が溢れていなければ、ラストフジであることを忘れてしまいそうな元気さと前向きさに満ちたライブでした。

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